ありえる

ARIERU

あい手の立場から世界を観て、機会に気づく(現状)
り念、目的を明確にする(目的)
え手に帆を揚げ、楽しむ(手段)
るいすいしてイメージを描き、期限を区切る(目標)

日々の仮説検証を蓄積してゆくための最もベーシックなツールです。

今日の目標を設定する時、理念を策定する際、事例を共有する際など様々な場面に応用することができます。

 

日常の創意工夫の中で、目的として繰り返し現れるものを理念にするとしっくりきます

 

このシートは単純だけれどもやってみると結構、効果があります。違いはどこにあるのかというと、こちらの通常の問題解決の形と比較してみましょう

 

マネジメントや問題解決でこういった図をよく見かけます。目標を明確にして、達成するためのTODOリストを作成し、優先順位をつけて取り組んでゆきます。しかし、この考え方では、目的を考えるステップが抜けてしまいます。目的を考えることなく、問題解決ばかりしているとやることに追われて、充実感を味わうことなく、義務感で仕事に取り組むことになってしまうのではないでしょうか
仕事え充実感を得る一つの方法が目的を明確にすることです

「ありえる」の左上は
何のために、それをするのか」いったい、「誰の何になぜ役立とうとしているのか?」を明確にする目的の領域です
目的を明確にする理由はもう一つあります。手段の評価をして、他に方法があるのではないかと探求するためです。良い仕事をしようと思ったら、もっと他に良い方法があるのではないかといつも手段を模索する必要があります。しかし、目的が明確でなければ、一つ浮かんだアイディアを実行して満足してしまうことが少なくありません。時間に追われているようなら、なおさらです
左下は「あるもの・ないものを整理する」現状の領域です
現状が見えていない人もいます。納期とやることに追われて、とにかく何かをしなければと焦ります。それでは、仕事は生活費を得るための苦役になりはててしまいます
頑張っている割には、成果があがらず、充実感がないと感じたら、右(目標・手段)にばかり意識が向いて、左側(現状・目的)が疎かになっていないか見直してみましょう
右上は「得たい結果をイメージする」目標の領域です
目標と目的の区別がつかない人が多いようですが、ここでは目標は終わりの定義とします

成功であれ失敗であれ、結果を得るためには終わらせなければなりません。仕事が楽しくなるためには、終わったという達成感が必要です。終わりをはっきりさせなければ、だらだらと際限なく残業しかねません。メリハリがなければ、全力を尽くすことを継続をすることはできません
右下は方法の領域です。この状況は、過去に経験したこと、事例と似ていないか、「類推し、試行錯誤し、やりきります

現状から目標の状態に変化させるために方法に知恵を絞ります。決まり切ったやり方だけでなく、もっと早く、高い質を安くできないか。知恵は時間やコストの制約の中でやむにやまれず苦し紛れにふと表れるもの
これら、現状(あるもの~)目的(りゆう~)目標(えたい~)手段(るいすい~)というサイクルに「ありえないをありえるに」という意思を込めたものが「ありえる」です

さて、「ありえる」は書き続けるにつれて価値が増してきます
毎日のありえる(現状・目的・手段・目標)を5~7日分重ねると週間計画になります。

毎日、毎日の結果の積み重ねだということが実感できるのではないでしょうか?

最初はイメージがわかなくても、1週間分を振り返ってみれば、次の週の目標を立てる手がかりになる

それ以上に価値があるのは、繰り返し表れる「パターン」を発見することです。それは、別の項に譲ることにします