中・高生に対して自分を語る

“働くということ—大人は今、子供たちに何を語るのか?”

と題して日経新聞の創刊130周年イベントとして
日経エデュケーションチャレンジシンポジウム
が10月28日(月)に開催される

一般の社会人、子供を持つ親の方々や学生に集まっていただき、現在を担う大人たちが未来を担う子供たちに伝えるべきことは何なのか——有識者、企業人、高校生、大学生の皆様とともに考えていきます。

私はリーダーシップ開発の機会の一つとして、
総合学習の時間に自分を語るということに取り組んでいます。

学校で話すことが、リーダーシップ開発になるのは、3つの
理由があります。

一つは、冷静に状況を見て、柔軟に対応するということです。

彼らは正直です

大人と違って、おもしろくない話を黙って聞くということはありま
せん。すぐにざわざわとした雰囲気になってきます。

そうなると呼吸は浅くなって、早口になって、理解しにくくなって
きてと悪循環に陥ります。

相手の反応をよく見て、場合によっては、準備してきた内容を
その場で変えるような柔軟性も必要です。
もう一つは、社会に対して問題意識を持つ事です。

学校が社会の鏡です。

子供たちが将来に不安を持つのは、社会に問題があふれてい
るからです。何を見て、どんな不安を抱いているのかを感じる
ことで、ただ、会社の中で業績をあげているだけでは不十分で
仕事を通じて社会変革もしなければいけないという視点を得る
チャンスだと考えています。

社会に対して問題意識をもち、積極的に社会に参画するよう
になってこそ、リーダーではないでしょうか?会社の中で評価
されるだけでなく、社会の中で評価されて、初めて世の中を
動かすような何かをすることができる。

3番目が、語るために自分の整理ができるということです

自分は、これから社会に出る人たちに何を語りたいのか?
自分とは何か?
会社や役職を除いたら自分に何が残るのか?
ということを考える機会になります。

学校で話すということは、なかなか良いリーダーシップ開発
の機会なのです。