直観は過たない、過つのはエゴである

直観は過たない、過つのは判断である

ソフィアバンクのディレクターである藤沢さんも引用されていますが、田坂先生がよく使われるフレーズです。

私は、直観は過たない、過つのはエゴ(意識)であるの方が正しいのではないかと思います。

ゴールデンサークル

ロジカルに比較検討した結果、結局間違いで、最初の直観が合っていたという経験は、誰にでもあるのではないでしょうか?何も考えずに無欲に打者と向き合ってきたピッチャーが、勝ちを意識した瞬間に打ち込まれたりするのも似た現象でしょう。

私たちは、毎日無数の判断、行動をしていますが、その大半は無意識のうちに、常識・習慣に沿って行動しています。直観で決めるというと無責任のように聞こえるかもしれませんが、直観とあてずっぽうは違います。

パラダイムあてずっぽうには根拠はありませんが、直観には、これまで積み重ねてきた、検証された仮説、事例の裏付けがあります。人間的な成長とは、結局、直観がことごとく的中するように検証、事例を積み重ねるということではないでしょうか?
奇跡の経営には、直観で決めると書かれています。なぜなら、直観だけがコンピュータにはできない人間固有の強みだからということなのです。

人間的な場、組織をつくるためには、人間にしかできない直観を大切にするという姿勢が必要なのかもしれません。