第3回 JICAのプログラムづくりへの参加

元旦から始まった自分の学習観のルーツを辿る試み
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第2回の海外の学校で教えている時に感じたことに続いて

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第3回 JICAのプログラムづくりへの参加
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大学院で思いがけず『知識創造の方法論』に出会いました。
知識創造経営の野中先生の共同研究者の紺野登先生が
多摩大院の教授に就任されたのです。

紺野先生には修士論文の指導教官になっていただいて
打ち合わせをさせていただく中で、あるオファーをいただきました。

『知識創造の方法論』をプログラム化して、援助先に展開することでした。

これまでのODA(政府開発援助)は、インフラづくりが多いのですが、
日本の地方交付税と同じで、箱モノをつくっても価値創造には必ずしも
つながりません。

魚を与えるのではなくて、魚の釣り方を教える、
さらには養殖して魚を増やすところまでいかなければ、

なくなったら、またください 

という依存症に陥るだけなのです。

ODAに頼る     途上国
地方交付税に頼る  地方
下請け仕事に頼る  下請企業
いわれたことをやる ぶら下がり社員

これらの構造は似ていると思いませんか?

もちろん、自分で価値創造したいのです。
自社商品を持ちたい
主体性や創造性を発揮して、誇れる仕事をしたい

しかし、創造には、一心不乱に取り組むことが
どうしても必要です。
出産のように産みの苦しみが
魂が分かれるような試練がなければ、
命を吹き込みことができない。

プロジェクトXをみてもそうではないでしょうか?

しかし

傍らに、易き道があれば、流されてしまいます。

どんなにすばらしい、テキスト、メソッドがあろうとも
参加者の強い使命感がなければ、

どんなに予算をつぎ込もうが
良いものはできない。

学習における最大の関門は
学びたいというモードであるか否かに尽きます。

指導力というのは、教科を教えるところにはなく、
いかにして、学ばずにはいられない切実な状況を
つくり出せるかなのです。

世の中で、よく目にする方法は
アメとムチ

つまり、外発的動機づけと脅迫です。

いい点をとったら、ご褒美をあげましょう。
悪い点をとったら、未来への道は閉ざされますよ。
評価が高ければ、表彰します。
勉強をしていい大学に行けば・・・
痩せたら、モテる
痩せなければ、嫌われる

広告や書籍の名前、HPの見出しを見れば、
アメとムチが溢れかえっていると思いませんか?

アメとムチが主体性や創造性を奪うことを
知らない人は少ないでしょう。
それでも、安易に使ってしまいます。

心からやりたいという気持ちが溢れてくる状態に
なることを促進する要因は一体何なのでしょうか?

第4回は『伝説の授業』を予定しています。

eboardのクラウドファウンディング挑戦。
残り36日。
達成まで724,000円
https://readyfor.jp/projects/eboard

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第2回 海外の学校で教えている時に感じたこと
http://bellnote.jp/?p=804

第1回 EBOARDが切り拓く可能性について
http://bellnote.jp/?p=795