経営者の思いつきに振り回されない

 

ベンチャー、オーナー企業を問わず、経営者の思いつきに
振り回されるケースは少なくない。

 

経営者に、よくよく確認してみると、実は
よくわかっていなくて、話しながら明確に
なってくることが少なくない。
だから、率直に質問して曖昧な点を明確にし
ていくことはかえって親切だったりする。

 

経営者は、質問がなければ、わかったものだ
と解釈して、結果はすぐにもたらされるもの
だと期待しているのに、結局、全然進展して
いないので、腹が立って叱責すると、ますま
す萎縮して質問しなくなってしまう。

 

とはいえ、経営者に対して部下から「何のた
めに?」と目的を聴くことはかなり勇気がいる。
経営者も質問を反抗と受け取らないだけの鷹
揚さと部下の側もさりげなく話す気遣いが求
められる。最終的には風土の問題になる。

 

最初は、どうしても、通訳的につなぎ役にな
る人間が必要になる。経営者の意図をつかみ、
理解をしていないのに、「わかりました」と
言わせないように問いかけの見本を繰り返し
見せることで会話の仕方を学んでもらう。