第5回 自ら機会を創りだし、機会によって自らをかえよ

元旦から始まった自分の学習観のルーツを辿る試み

クラウドファンディングに挑戦しているeboardの応援企画

残り32日。
達成まで653,000円

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第4回 伝説の授業  に続いて

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第5回 自ら機会を創りだし、機会によって自らをかえよ
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今回の学びは、環境をデザインせよ ということ。

自ら機会を創りだし、機会によって自らをかえよ

これは、リクルートのかつての社是です。

創業者の江副氏の『かめもが飛んだ日』によれば、もともとは
易経の『窮すれば変ず。変ずれば通ず。通ずれば久し』

をアレンジしたものだとあります。

変わらざるをえない状況をつくれば、人は変われるということです。

朱に交われば赤くなる
孟母三遷

など環境の重要さを説くことわざは、数多くあります。
環境には、内的環境と外的環境の二つがあります。

同じ事実を見ていても、その解釈・意味づけは人によって違います。
その人がどのように観ているのか が内的環境です。

もうひとつは、自分を取り巻く外的環境
信じあえる強い絆によって、結ばれている仲間と一緒にいるのと
誰も信じられない、騙し合い、強いものが弱いものをたたくというのと

外界から受ける影響は、まったく、全く違ったものになるでしょう。

つまりところ
内的環境は自信:自分を信じている であり
外的環境は信頼:他者と信じあえる

 

この相乗効果で、人は学んで良くなるのだと思います。

内的環境は、ある程度は自分次第ですが、

外的環境は、自分から働きかけて、信頼をかちとってゆく必要があります。

教科で知識をつめ込むだけではなく、
その知識を使って、他者やチーム、社会に貢献して初めて
知識は価値を持ちます。

 

人生、綺麗事を言ったところで、所詮金だ
金と権力さえあれば、人は思い通りに動かせるんだと
思っていたら、その通りの人生を歩むでしょう。

成長したいと思ったら、周囲に信頼しあえる仲間の輪をつくる
仲間の信頼を裏切らないために、何がなんでも約束を果たす

この仲間だったら、何らか世界に貢献できる。

それが、

自ら機会を創りだし、機会によって自らをかえよ

の意味だと思います。

リクルートでは、退職する際に、何故か卒業するといいます。
それは、この場が学校だからなのでしょう。

そして、それは、自ら学ぼうと没頭した人だけが持ちうる感覚では
ないでしょうか?

誰も学びを与えることはできません。自ら掴むしかありません。

このような自信と相互信頼をつくりだす大きな因子は
360度評価と事例共有=学会のような組織運営にあると考えています。

 

リクルートが外部に提供している研修のベースは360度評価にあります。

創業者が自分と一緒に働いてくれる社員や社会のために、
自分が至らないことを痛感し、成長のために何でも言って欲しいと
願ったからでした。

ポジティブなフィードバックは聞きやすいですが、
ネガティブな評価は、受け入れるには度量が必要です。

自らが成長したい、成長せねばと願っている
他の人達だって願っているはずだと信じているからこそ
学び合う場ができます。

そのベースの上に、学会のような組織運営が乗っかるとパワフルです。

次は
第6回 学会のような組織運営 をお伝えします。

eboardのクラウドファウンディング挑戦。
残り34日。
達成まで692,000円
https://readyfor.jp/projects/eboard

田原さん

第1回「関西弁の英語の授業」

第2回「Voice Linkでの出会い」

eboard 中村さん
・学習塾での経験①西宮ギャル前編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard.html
・学習塾での経験②西宮ギャル後編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_3.html

杉山史哲さん
・第1回「なんか出来る男オーラ出しとんなぁ」

古山竜司さん 「eboardと算数」
・第1回「概数≠だいたいの数」
http://furuyaman.jugem.jp/?eid=2916
・第2回「分数のわり算 おもひでぽろぽろ」
http://furuyaman.jugem.jp/?eid=2926

バックナンバー

第1回 EBOARDが切り拓く可能性について

第2回 海外の学校で教えている時に感じたこと
第3回 JICAのプログラムづくりへの参加