アチーバスについて

AchievusはAchieve(達成する・成し遂げる)+Us(私たち)つまり、皆で達成するという造語です。 アチーバスは写真のようにカードとボードを使う『協力』ゲームです。

Achievusバナー550

 

私たちが競争社会において、思い込んでいる他者との関係についての思い込みに気づいて、奪い合いから分かちあいへ、争いから助けあうへ、足りないことを嘆くことからあるものを活かす世界観へのシフトの気づきやきっかけを提供します。

制度や仕組み、ゲームを考える際の重要な要素は、ロール、ツール、ルールの3つです。

このゲームでは4人ともが同じ役割です。上下関係はなくお互いが協力しあう仲間です。

カードに17種類の『思いやりーダー』になるための原則が書かれています。それぞれの原則につき6枚ずつの102枚のカードをやりくりして1番から17番までの原則を一人ひとり全員が持っていますという状態がゴールです。ゲームでは、6枚のカードを手元に持って進めます。

手元

ゲームオーバーは、設定した制限時間切れになるか、11枚ある砂時計が全てなくなった時。(写真の黄色い丸いやつ)

砂時計

私がやる場合は、山札が全てなくなったときにの3つです。

山札

このゲームの中でやってはいけないことは、自分の手札を見せたり教えたりすることです。それ以外は、自分の仮説を伝えたり、協力しあうための提案をしてもOKです。

『協力ゲーム』ですので、勝つための駆け引きはありません。(とはいえ、そういう心理が働いてしまうことがあります)砂時計が少なくなった人をサポートしたり、相手の意図を理解して、何をすれば協力しあえるのか想像したりします。

ゲームは、「コール」と「ギブアンドテイク」「プレイ」によって進行してゆきます。

17枚揃えるためには、「ババ抜き」や「神経衰弱」のように2枚同じカードが合わさる必要があります。「コール」は他の人と2人で合わせます。「プレイ」自分一人で完結します。自分の手札の中で2枚同じカードがあれば場に出すことができます。

手札並べる

「コール」では、他のプレイヤーを指名して「〇〇の何番持っていますか?(写真では一つのことに集中するの11番)」と尋ねます。持っていれば、「持ってます!」と場にカードを出して、右上のポイントを二人ともそれぞれもらいます。

「ギブアンドテイク」では、相手に1枚カードを渡して、相手の手札から1枚引きます。

最初、このギブアンドテイクに戸惑います。何のためにやっているのかわからないので、何をしたら良いのかわからないのです。徐々に何をやったら良いのかが分かるにつれて面白くなってきます。このギブアンドテイクこそが、このゲームの鍵です。

組織に置き換えれば、「コミュニケーション」ということになるでしょう。

相手のメッセージを読み解くには、想像力が必要です。実際の意思疎通でも実は同じではないでしょうか。伝わっていない、聞いていない、コミュニケーションはお互いに理解し合おうと思っても、すれ違ってしまうのに、相手が悪いと思ったらどうにもなりません。

アチーバスでは、伝わる喜び、理解してもらえた喜びを単純に感じる事ができます。

コミュニケーションが必要上仕方なくから、伝わったら嬉しいものだと認識が変わったらどうでしょう?子供の頃はそうだったのではないでしょうか。言葉が伝わるありがたさを海外に行くとしみじみ感じます。普段話せないと思っている英語だって、見慣れない、聞きなれない言葉に比べたら、はるかに使えます。ありがたいです。

そんなところから、協力しあえる基盤がつくれるのではないでしょうか。いい場、いい組織になるためには、もっともっと、関心や想像力が必要なのです。