目的の効果:創造性を呼び醒ます

コーチングをしている時、ふとひらめきました。

目的は創造性を呼び醒ますのではないか?と

目的と手段を取り違える(あるいは、手段の目的化)ということばを失敗の原因として耳にすることがある。私たちは手段には目が向くが、目的のことは忘れがちだ。

目的が創造性を呼び醒ます理由を3つあげてみた

まず1つめは、目的はいくつかの活動に一貫性をもたらす。たとえば、やらなければならないことが多すぎて、創造的なことなどできないというのはよくあることですよね。目的を考えないとそれぞれの活動が競合してしまいます。あれもこれもという感じです。
ボート部時代の体験ですが、勉強と練習とアルバイトの両立に悩みました。しかし、よく考えてみれば、これらは、将来のために、やり遂げたという自信をつけたいがためにやっていることでした。やり遂げて自信をつけるためにはと考えると方法のアイディアはいくつも出てきました。どちらかと考えたら創造性を発揮することはなかったでしょう。

2つめは、目的は日常の現象のから意味を見いだす焦点になります。たとえば、ダイエットが気になっている時には、ダイエットの広告ばかりが目に入ってくるようになるということです。実は、私たちの身の回りには、大量の情報があふれかえっていて、フィルターをかけてその中からごく一部だけを取り入れています。目的を持つことで、このフィルターを通過するようになります。
「ありえる」もどうして、仕事に充実感を感じられないのだろうか?という問題意識から顧客を観察するところから生れました。目的を持って、ありのままの事実を見られるようになって、顧客の役に立つアイディアを出せるようになるのではないでしょうか。

3つめは、目的があるから、失敗をしても試行錯誤を続けられる。なかなかうまくいかない時、仕事を投げ出すことで一時的に楽になることができたとしても、人生を投げ出すことはできない。
営業時代、顧客に出す企画がどうしてもまとまらず、夜中の3時をすぎてあきらめかかった時、でも、何とかしたいと手を動かし続けているうちに、ふとアイディアが明け方に浮かぶということが何度もありました。具体的な目的意識がなければ、手を動かし続けることはできなかったなと思います。

結論として、目的が創造性を引き出すのだと思います。それを検証するために、500社の経営理念を集めてみることにしました。