石坂産業 石坂典子社長

本社周辺の道路を毎日掃除するため、清掃車を購入し、専属スタッフを雇っている。
里山保全のため、森林を手入れする専属スタッフを4~5人雇用している。
この森林も、ただ守るだけではつまらない。そこで「アスレチックパーク」をつくったり……。

日経ビジネスの連載

第11回先輩経営者に叱られても「儲からないこと」を続ける理由

第10回産廃業者がホタルを育てる理由

第5階:社員が自ら変わる「魔法のスイッチ」とは?

会社見学で社外の人から褒められることで、

石坂産業の社員は、なにごとにも自発的に、意欲的に取り組む社員に変わったのです。

社長の私は、いわば舞台監督。社員が拍手喝采を浴びられるような舞台を用意するのが、仕事なのです。そのために、お客様やお取引先、地域の方々から「見られる場」を、社員に用意する。そこでもらった言葉を、しっかり社員に伝える。一方、社員の仕事は「見られるにふさわしい仕事をすること」です。それが、社員にとって何よりのモチベーションになり、学びになるやり方なのだと。

この話は4教えることによって学びあうそのものだな。

実は、この学校をつくった本当の狙いは、社員に「学ばせる」ことでなく、「教えさせる」ことなのです。人前で自分の考えを話す。そのために準備する。話してみて相手が理解できたか、どう感じたかについて、アンケートでフィードバックを受ける。その結果を受け止め、より伝わる方法を自分の頭で考える。その積み重ねで、次世代のリーダーが育ってくれるのではないかと考えたのです。

第1回:批判する人に向きあえば、自分たちが変わり始める

「冷めた無関心」より「熱意ある批判」

日本は毎年4億トンもの産廃を出していて、誰かが処理しなければ、安全で安心な日本人の生活は成り立ちません。けれど、その事実を見て見ぬふりをしようとする人がいる。そこに、私の憤りの根源があったわけです。

工場見学も受け入れていらっしゃいます