かけはし

顧客の立場にたって、本当に必要なサービスや商品を発想するためのステップです。

 

かん察して、仮説を立てる

けん証して、コンセプトをつくる

はっ信して、フィードバックをもらい仕組みをつくる

しナリオ描き、変化を仕掛ける

仮説・検証をしてコンセプトをつくる『理解』のステップ。

この段階において重要なのは、相手の立場から世界を見てみようとすることです。現状を変えるためには行動を変える必要があります。行動が変わるためには、パラダイム=常識(モノの見方)・考え方・習慣が変わる必要があります。そのためには、どのように世界を観ているのかを相手の立場になって現実を見たり感じたりしなければ、わからないからです。

私はこのステップが最も重要だと考えています。

仕事がただの生活の糧を得るための手段なのか、自分自身が癒され成長し、より良い世界の実現に貢献するための手段になるかどうかの分かれ目になるからです。相手の立場に立って、うまくいかない悪循環が自分も同じことをよくやっているなとなった時に、「あぁこの人は自分だ」「この人を援助することは、自分自身を救うことでもある」と思える時があるからです。この瞬間が重要です。そう感じた時に、私たちは孤独ではなくなります。誰もが似たようなことに傷つき、悩み、立突破しようともがいている仲間だと思えるからです。そう思えたら、競争して勝つか負けるかは重要ではなくなります。サポートしあい、共により良くなってゆけば良いのです。そして、それぞれがお互いにサポートしあうサービスや商品を分担して開発しあってゆけば良いのです。

コンセプトを実現するために必要な要素に分解して、要素を組み合わせて目指す結果が得られる仕組み(全体像=地図)を考える『分解』のステップ。この段階において重要なのは、プロトタイプをつくって、触わりながら構想するところです。頭の中で考えているだけでは、見逃すような盲点に気づくことができるし、フィードバックをもらうことで、より良いものに高めてゆくことができます。

アイディアを現実化するために、実際にどの手順で取り組んでゆくのかシナリオを考え、現実を動かす仕掛けをつくり込んでゆく『再構築』のステップ。この段階において最も重要なのは、各自が進んでいることを実感できる指標と全体像を描ける重層的なコミュニケーションです。

 

ベースになっているのは、大学院時代に学んだ『知識創造の方法論―ナレッジワーカーの作法』です。大学院時代に野中先生のところにJICAから、価値創造の方法を伝えるワークショップをやって欲しいという依頼がありました。背景としては、援助先からの要望が、金銭やハコモノへの支援よりも、資本から価値を再生産してゆく人才の育成のサポートをして欲しいというように変わってきているとのことでした。当時の私の仕事は、リクルートで研修プログラムの商品開発をしていましたので、修士論文の指導教官であった紺野先生と一緒にプログラム化に取り組みました。

自ら価値を創る出すことができなければ、もらったお金を使い果たしてしまい、また、次のお金をもらうというサイクルにハマって抜け出られなくなります。その構造は発展途上国だけに当てはまることではありません。生活保護を受けている人も、被災地で援助を受けている人も、自分の生み出している価値以上の給料をもらっている給与所得者も、助成金をもらっている農家、親会社からの仕事に依存する企業、地方交付税に依存する地方などなど、お金による支配と依存の関係があちこちにはびこっています。

協力しあって、価値を創りだすこと(共創)と依存することは、人の人の関係では同じでも中身は全く違います。自立した個人が、協力しあって、価値を相乗効果で増やしてゆくような世の中にしてゆきたいと考えています。

 

 

私がつくりたいと思っている全員がリーダーの組織に
必要不可欠なものは情報共有です。

しかし、

情報共有はうまくいかないものの一つでしょう。
うまくいかない理由は複雑で深いものがあります。

思いつくままにあげてみれば

書く時間がない
何を書いて良いかわからない
書き方がわからない
書いたものが読まれない
読んでもわからない
事実と解釈が混在している
問題意識をもって情報収集していない

他には、守秘義務がというものもあるでしょう

情報共有をするためには、
まず、情報発信する必要があります。
情報発信をするためには、情報収集している必要があります
情報収集をするためには問題意識が必要です

せっかく情報を集めても、整理をして理解しやすく表現
できなければいけません

しかも、短時間にです

これは結構難しいことで、相当に訓練をする必要があります
個人が情報発信をするインターネット時代において、発信力
の重要性はますます高まることでしょう
下記の図は、それをできるようになるための仕組みとして
リクルートの例をあげました

毎日の積み重ねが最も重要なわけですが
そのために、週間、月間、年間・・・と積み重ねています
節目節目に賞賛、表彰、叱責を入れることで、継続でき
るようにしています。

今後、何度か出てきますが、成果をあげるということは
基本行動の積み重ねです。ごくまれに、自分で決めた
ことを継続できる人がいます。大半の人は、継続しなけ
ればならない状況があればできる人です。

ですから、組織づくり、仕事のデザインのポイントは
いかに継続できる状況を仕組みとしてつくりこむかなのです

リクルートのかつての社訓
自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ
の本質だと私は理解しています

情報発信をする最大の動機は
情報を発信する人のところに人が集まり、情報が集まる
ということでした